はじめての結納準備は、誰でも不安になると思います。どんな装いが正解なのか。振袖は大げさではないか。色や柄は何が好まれるのか。私は、結納という晴れの場では「上品・清楚・調和」の三点を外さないことが最優先だと考えます。本稿では、和装コンシェルジュである
社員・椿さくらへのインタビュー内容をもとに、結納向けの振袖レンタルを失敗なく進めるための実践ガイドをお届けします。レンタルの探し方やチェックリストもまとめました。最後に、関連カテゴリページへ自然に進める導線も用意しています。
椿さくら「結納は“家と家のご縁”を結ぶ日です。振袖は未婚女性の第一礼装。淡彩や古典柄を基調に、帯と小物で品格を足すと、両家の印象が整い、写真にも美しく残ります」
結納における女性の服装マナー
結納はフォーマルな場|服装選びの基本
結納は、顔合わせより一段フォーマルな“晴儀”です。基本は慶事の正装・準礼装の範囲で整えます。私は、会場や双方の家の考え方を最初にすり合わせることが何より重要だと思います。和装・洋装の別、格のそろえ方、全員のトーンを事前に共有しておくと迷いが減ります。
訪問着・振袖・ドレスの違いと格
未婚女性本人は、振袖(第一礼装)または訪問着(準礼装)を選びます。どちらも正解です。母や親族の装いとの“格合わせ”で判断するとよいと思います。ホテルなど洋の場なら上品なドレスも選択肢ですが、結納は日本の慶事であり、和装が場に自然に調和しやすいと感じます。
振袖が選ばれる理由(未婚女性の第一礼装)
振袖は、未婚女性の第一礼装です。袖の長さは慶びを表し、晴れの日の象徴でもあります。古典柄や吉祥文様を合わせれば、意味の面でもふさわしく、世代を超えて好印象を得やすいと考えます。
結納にふさわしい振袖の色と柄
好まれる色合い(白・薄桃・水色など上品で華やか)
椿さくらの所見と過去の利用傾向を踏まえ、結納で好印象を得やすい“色”をランキング形式で整理します。写真映えや清潔感、家族写真での調和を基準にしています。
カラーランキング TOP5
- 白・アイボリー:清廉で格調高い印象。金銀系の帯やパール系小物と馴染み、写真の抜け感が出ます。
- 薄桃(桜色):親しみと華やぎのバランス。肌映りがよく、世代を問わず好かれやすいです。
- 水色・空色:透明感があり、知的で落ち着いた印象。金糸の帯で格を上げやすいです。
- 薄緑(若草・翡翠):安心感と上品さ。吉祥文様との相性が良く、和室でもホテルでも馴染みます。
- 藤・薄紫:しっとり上品な大人感。白地帯を合わせると軽さが出て、春先の結納にも向きます。
椿さくら「“白〜淡彩”は、清楚と調和を同時にかなえます。帯と小物で格を足すのがコツです」
避けたい傾向
・原色の真紅一色や、黒無地に近い重さは、場や地域観で意見が分かれがち。どうしても着たい場合は、金彩や吉祥文様で礼装感を補い、両家の合意を優先すると安心だと思います。
おすすめの柄(古典柄・四季の花柄など)
柄は「意味×量感×季節」の三点で考えます。吉祥文様や古典意匠は、結納という慶事にふさわしい意味を帯び、写真にも深みを与えます。
柄ランキング TOP7(意味つき)
- 松竹梅:不老長寿・繁栄。慶びの定番。
- 鶴亀:長寿・夫婦円満。帯を格高くすると晴儀に映えます。
- 七宝:円(縁)が連なる文様。良縁・調和の象徴。
- 亀甲・菱文:連続文様で繁栄・発展を祈る意匠。
- 四季花(桜・牡丹・菊・梅):季節感と華やぎ。写真に表情が生まれます。
- 御所車・扇面:典雅で格式を感じる意匠。
- 鳳凰:瑞鳥としての吉祥。主役感を自然に演出。
椿さくら「迷ったら“吉祥×古典×淡彩”。まず外しません。柄の量は、帯と小物の余白で整えます」
避けたい色柄(黒一色、過度に派手な柄、大胆なモダン柄)
結納はご家族が集う場であり、世代や地域の価値観が交差します。あまりにモダンな抽象柄や、季節外れが明確なモチーフの大量使いは、意図が伝わりにくいことがあります。個性は大切ですが、まずは“慶事の意味”と“家族写真の調和”を優先した方が、結果的に満足度が高いと感じます。
レンタル振袖のメリットと選び方
購入より費用を抑えられる
レンタルは、購入より費用を合理的に抑えられます。結納は一生に一度の儀式ですが、式後の保管・手入れを考えると、現実的にはレンタルの総合満足度が高いケースが多いと思います。サイズ直しや長期保管の心配が少ないのも利点です。
豊富なラインナップから選べる
レンタルは、色・柄・テイストの選択肢が広いことが強みです。淡彩×古典はもちろん、藤系や若草系など、家族写真全体との調和を意識した色合わせがしやすいと考えます。帯や小物の差し替えで印象を微調整できる点も有効です。
サイズや帯・小物まで一式揃う安心感
セットに必要な一式がまとまっていると準備が簡潔です。とくに初めての方は、帯・長襦袢・重ね衿・帯締め・帯揚げ・草履・バッグ・肌着類の有無を確認すると安心です。写真の仕上がりに直結するのは小物ですので、色のトーンを“白・金・パール系”でそろえると清潔感が出やすいと思います。
結納に向けた振袖レンタルの流れ
予約はいつから始めるべきか
結納の日程が見えたら、すぐ動くのがおすすめです。成人式シーズン明けから春先にかけて動く方も多く、良い淡彩や人気の古典柄は先に押さえられがちです。私は、1〜2か月以上前を目安に候補を固め、3〜4週間前には確定する流れを提案します。もちろん、もっと早いほど選択肢は広がります。
必要な持ち物とチェックリスト
- 振袖セット内容の確認(帯・長襦袢・重ね衿・帯締め・帯揚げ・草履・バッグ・肌着類)
- 補整用タオル数枚(清潔で薄手)
- 髪飾り(白・金・パール系で統一すると上品)
- 肌に触れるものは事前にサイズ・素材感を確認
- 会場の雰囲気(和室/ホテル)、写真の背景色、家族の装いのトーン
椿さくら「“誰と並ぶか”で正解は変わります。家族の装い情報を最初に共有すると、選定が驚くほどスムーズです」
写真撮影や記念の場にふさわしいコーディネート
- 和室会場:淡彩×古典柄が背景と調和。帯は金銀を抑えめに、格を保ちつつ写真に余白を作ります。
- ホテル会場:白系×金彩は光を拾い、写真が華やぎます。藤や薄桃なら、背景の大理石や金属光沢とも相性が良いです。
- 帯・小物:柄が豊かな振袖には、有職文様などの落ち着いた帯を合わせ、重ね衿・帯締め・帯揚げで統一感を出します。
- 髪型:すっきりまとめると、襟元の白と柄意匠が映えます。髪飾りは控えめにまとめる方が、全身の“格”が整うと思います。
まとめ|結納には上品で華やかな振袖をレンタルで
色柄選びのポイントを再確認
- 色は「白・薄桃・水色・薄緑・藤」などの淡彩が安心。
- 柄は「松竹梅・鶴亀・七宝・亀甲・四季花・御所車・鳳凰」などの吉祥・古典が軸。
- 帯・小物で格を整え、写真映えと清潔感を両立します。
- 家族との調和を最優先。和装/洋装、正礼装/準礼装の“格合わせ”を事前に共有します。
早めの予約で安心して結納当日を迎えよう
人気の淡彩や古典柄は予約が早く埋まります。私は、日程が見えた段階で候補を3つほどに絞り、家族の装いと会場を想定しながら、帯と小物の色を同時に決めていく方法を推します。準備の段取りが早いほど、当日を穏やかな気持ちで迎えられると思います。
椿さくら「“今の私らしさ”と“家の晴れ”の交点を見つける——それが結納振袖の正解です」
→→【結婚式・結納】振袖レンタル (2~12月)のページはこちらから
→→東京レンタルいしょう公式ショップサイトへ