100日記念と桃の節句|女の子の衣装の選び方とレンタルガイド

「100日記念と桃の節句を一緒に写真に残したいけれど、どんな衣装を選べばいいか分からない」
「レンタルと購入、どちらがいいのか迷ってしまう」

初めての女の子のお祝いでは、こういったお悩みがとても多いと感じます。
今回は、京都の町家で育ち、幼いころから祖母に着付けや和裁を学んできた着物コーディネーターの椿さくらさんの話を交えながら、100日記念・桃の節句で失敗しない衣装の選び方と、ネットレンタルを上手に使うコツをまとめました。

写真だけでなく、ご家族の記憶にも気持ちよく残る一日になるように、順番に整理していきます。


1. まず知っておきたい「100日記念」と「桃の節句」の意味

100日祝い(お食い初め)とは?

100日記念は「お食い初め」とも呼ばれます。
生後100日前後に「一生食べ物に困りませんように」という願いを込めて、お祝い膳を囲む行事です。最近は、お食い初めのタイミングで記念写真を残すご家庭も増えていると感じます。

椿さんは、100日ごろの赤ちゃんについてこんなふうに話していました。

「100日ごろの赤ちゃんは、まだ首すわりが安定していないことも多い時期です。長時間しっかりとした着物を着せるより、『抱っこされていても苦しくない』『さっと着せて、さっと脱がせられる』衣装を選んであげると安心だと思います。」

赤ちゃんの負担を減らしつつ、写真ではきちんと感を出す。この両立が100日記念の衣装選びのポイントです。

桃の節句(初節句)とは?

桃の節句(3月3日)は、女の子の健やかな成長と幸せを願う行事です。
雛人形を飾り、家族でお祝いのお食事をしたり、写真館や自宅で記念撮影をしたりするご家庭が多い印象です。

「桃の節句は、女の子ならではの華やかさを楽しめる行事です。赤や桃色、桜や桃の花の柄など、春らしい色柄を選ばれる方がとても多いですね。」

100日記念より少し成長していることが多いので、「可愛さ+少しお姉さんっぽさ」を表現しやすい行事だと感じます。

両方を一緒に撮影する家庭が増えている理由

最近は、100日記念と桃の節句の撮影をまとめて行うご家庭も増えています。

  • 生後100日が1〜2月で、少し撮影時期をずらして3月に撮る
  • 3月生まれで、100日と初節句の時期が近いので同時に記念写真を撮る

こういったケースは、スケジュールやご家族の事情を考えると、とても現実的だと思います。

「大切なのは“ぴったり100日かどうか”より、ご家族みんなで笑顔でお祝いできたかどうかだと感じます。少し前倒しや後ろ倒しになっても、そのご家族に合ったタイミングで無理なく祝えることが一番だと思います。」

衣装は兼用できる?着分けのポイント

100日記念と桃の節句で、同じ衣装を使うか、違う衣装にするか悩む方も多いです。

  • 兼用しやすいのは「祝い着(お宮参りの産着)」
  • 100日は祝い着+ベビードレスやロンパース
  • 桃の節句は被布セットや袴風ロンパース、和装ドレスなどで少し成長した姿を楽しむ

このように、行事の意味と月齢の違いを意識して「100日は負担少なく」「桃の節句は華やかに」と着分けると、写真を見返したときに変化も楽しめると思います。


2. 女の子の衣装はどう選ぶ?迷わないための5つのポイント

ここからは、衣装選びの具体的なポイントを5つに絞ってお伝えします。

① 月齢に合ったサイズ感

100日頃は、まだ首すわりや腰すわりが不安定です。
この時期は次のようなタイプが使いやすいと感じます。

  • 着崩れしにくい袴風ロンパース
  • 中は普段着に近いロンパース+祝い着を掛けるスタイル

一方、桃の節句の頃には、寝返りやおすわりができる子も増えてきます。

  • 被布セット(着物+被布)
  • 和装ドレス
  • 少し大きめサイズの袴風ロンパース

「かわいさ」だけで選ぶとサイズが合わず、赤ちゃんの機嫌に響いてしまうこともあります。月齢や体格を意識して選ぶことが大事だと思います。

② “座る・抱っこする”を前提にした着やすさ

撮影当日は、ほとんどの時間が「抱っこ」か「おすわり」です。
そのため、次のような点をチェックしておくと安心です。

  • 背中や首まわりに固い芯地が当たらないか
  • 紐や飾りが多すぎて、抱っこのときに邪魔にならないか
  • オムツ替えのたびに全部脱がせる必要がないか

椿さんは、「抱っこのしやすさ」もいつも意識しているそうです。

「可愛くても、抱っこした時にママやパパの腕に食い込むような帯や飾りがあると、結局すぐ脱ぐことになってしまいます。赤ちゃんとご家族、どちらにもやさしい着やすさを大切にしてほしいと思います。」

③ 写真映えする色・柄(赤・桃色・古典柄が人気)

桃の節句といえば、やはり赤や桃色が人気です。
ただ、雛人形や背景とのバランスも大事だと感じます。

  • 雛人形がとても華やか → くすみピンクや白地など、少しトーンを落とした衣装
  • 背景がシンプル → 濃い赤やパキッとした桃色で主役感を出す

柄は、桜・梅・桃、まり、貝合わせなどの古典柄が根強い人気です。

「古典柄には、それぞれ意味が込められています。たとえば、まり柄には『丸々と健やかに育ちますように』という願いが込められていると言われています。意味を知ったうえで選ぶと、衣装への愛着も深まると思います。」

一方で、レースやフリルを取り入れた和モダンなデザインも増えています。
「伝統感を重視するか」「今どき感や写真映えを重視するか」で方向性を決めてから探すと、選びやすくなると思います。

④ 桃の節句らしさが出る小物(被布・花飾りなど)

衣装本体だけでなく、小物も印象を大きく左右します。

  • 被布(ベストのような上着)
  • 髪飾り(花飾りやリボン、ちりめん細工)
  • 足元(ソックスか足袋風ソックスか)

特に被布は、帯を締めないぶん、お腹まわりがラクで動きやすいのが魅力です。
ぽってりしたシルエットが小さな女の子にとてもよく似合うので、初節句らしさを出したい方にはおすすめだと感じます。

⑤ 撮影シーン別のおすすめ(和室・洋室・自宅・ロケ撮影)

同じ衣装でも、撮影場所によって見え方が変わります。

  • 和室セットや畳の背景
    • 伝統的な古典柄、深めの赤や紺、金彩の入った柄が映えやすい
  • 白壁や洋室セット
    • パステルカラー、白地に淡い柄、和ドレスなど軽やかな雰囲気
  • 自宅撮影
    • 雛人形の色とのバランスを見て選ぶ

「どこで撮る予定か」「どんな背景が多いか」を決めてから衣装を探すと、写真の仕上がりに統一感が出やすいと思います。


3. 100日記念・桃の節句で人気の衣装タイプ

ここでは、実際に選ばれることが多い衣装タイプを整理します。

祝い着(お宮参りの着物)を使える?

お宮参りで用意した祝い着を、100日記念や桃の節句でも使うご家庭は多いです。

  • 赤ちゃんに掛けるスタイルなので負担が少ない
  • 中はいつものロンパースでOK
  • お宮参りと同じ着物で、節目ごとに成長を残せる

「同じ祝い着でお宮参りと100日記念を撮影される方も多いです。同じ着物なのに、赤ちゃんの表情やしぐさが違っていて、アルバムに並べると成長がよく分かると思います。」

桃の節句で使う場合は、被布をプラスしたり、帯風の飾りを足したりしてアレンジする方法もあります。

被布セット(初節句らしさが出て人気)

被布セットは、着物の上に袖なしの被布を重ねるスタイルです。

  • 帯を締めないのでお腹まわりがラク
  • 動きやすく、1歳前後でも着せやすい
  • 桃の節句らしい華やかさを出しやすい

柄は桜、梅、桃の花など春らしいものが人気です。
「初節句らしい“きちんと感”と、赤ちゃんらしい丸みのあるシルエットが両立できる衣装」だと感じます。

袴風ロンパース

上下が一体になったロンパースタイプで、見た目は袴姿に見えるデザインです。

  • 股下がスナップ仕様でオムツ替えがしやすい
  • 着付けが簡単で、自宅撮影やお食事会にも使いやすい
  • 洋服に近い着心地で、赤ちゃんの負担が少ない

「スタジオ撮影+自宅でのお祝い」のどちらにも使いたい方には、とても便利な選択肢だと思います。

和装ドレス

スカート部分がふんわり広がるドレスタイプの衣装で、和柄の生地を使ったものも増えています。

  • 洋風の可愛さと、和の雰囲気を両立
  • 洋室の背景やガーデン風セットとの相性が良い
  • 1歳前後まで長く使えるデザインもある

「正統派の和装は少しハードルが高い」という方や、「洋装と和装の中間くらいの雰囲気が好き」という方には、和装ドレスも良い選択だと感じます。

人気カラー別(赤・桃・白・パステルなど)

色選びの傾向としては、

  • 定番:赤・桃色・白
  • 柔らかい雰囲気:ミルキーピンク、ラベンダー、クリーム
  • すっきり大人っぽく:白地に淡い柄、淡い水色やグレーがかった色

背景や雛人形とのバランスを考えて、「写真全体をどう見せたいか」から逆算して色を決めると、失敗が少ないと思います。


4. レンタルと購入、どちらが良い?徹底比較

ここからは、多くの方が悩む「レンタルか購入か」についてです。

レンタルが向いている家庭(自宅に置くスペース・コスパ・写真目的)

次のようなご家庭には、レンタルが向いていると感じます。

  • 衣装を保管するスペースがあまりない
  • 行事ごとに違うデザインを楽しみたい
  • 小物まで一式そろえるのが大変
  • 写真に残せれば十分だと考えている

「写真やデータでしっかり残しておけば、衣装自体を手元に保管しておかなくても、思い出として十分だと感じる方も多いです。そうしたご家庭には、ネットレンタルはとても合理的な選択だと思います。」

購入が向いている家庭(雛人形に合わせたい・親族からの贈り物など)

一方で、購入が向いているのは次のようなケースです。

  • 祖父母からの贈り物として形に残したい
  • 雛人形と一緒に毎年飾りたい
  • 兄弟姉妹にも同じ衣装を着せる予定がある

行事が終わったあとも、インテリアの一部や記念として楽しみたい方には、購入も良い選択だと思います。

費用・手間・セット内容の比較イメージ

ざっくりと比較すると、次のようなイメージです。

  • レンタル
    • 費用:一回あたりは抑えやすい
    • 手間:クリーニング不要で、そのまま返却できることが多い
    • セット内容:小物まで一式そろっているプランも多い
  • 購入
    • 費用:一度の支出は大きくなりがち
    • 手間:保管場所やお手入れが必要
    • セット内容:必要なものを個別にそろえる場合もある

どちらが正解というより、「ご家庭の価値観やライフスタイルに合っているかどうか」で選ぶのがいいと感じます。

最近は“ネットレンタルで十分”といわれる理由

最近は、ネットレンタルの衣装でも、

  • 写真映えするデザイン
  • 小物までそろったセット
  • 自宅でゆっくり選べる便利さ

などが充実してきています。
「行事のたびに違う衣装を楽しみたい」「保管の手間はなるべく減らしたい」という方には、ネットレンタルで十分満足できるケースも多いと感じます。


5. 初めての衣装レンタルで失敗しないためのチェックリスト

ここでは、ネットレンタルを利用するときに、特に確認しておきたいポイントをまとめます。

レンタル期間と返却方法

  • いつ届くのか(お祝い日の何日前に届くか)
  • 返却期限(何日までに返せばよいか)
  • 返送方法(同梱の送り状でコンビニから返送など)

お祝いの日の前後に余裕があるプランを選ぶと、心にも余裕が持てると思います。

セット内容を確認(髪飾り・小物・足元)

  • 着物やロンパース以外に何が付くのか
  • 髪飾り、足袋風ソックス、腰ひもなどがセットかどうか
  • 自分で用意する必要のあるものは何か

「届いてから足りないものに気づいた」という声もたまに聞きます。
写真や説明文を見ながら、セット内容をしっかり確認しておくことをおすすめします。

シミ汚れ補償は必要?

赤ちゃんの衣装は、どうしてもミルクやよだれ、食べこぼしなどで汚れやすいです。

  • 通常使用の汚れがどこまで許容されているか
  • 別途補償プランがあるかどうか

このあたりも、安心材料としてチェックしておくと良いと思います。

撮影日・お祝い日から逆算した予約のタイミング

桃の節句が3月3日の場合は、2〜3月は予約が集中しやすい時期です。

  • 少なくとも1〜2か月前には候補を絞る
  • 人気デザインを狙うなら、さらに早めの検討が安心

「いいな」と思った衣装は、早めにキープしておくほうがストレスが少ないと感じます。


6. 撮影スタイル別|おすすめ衣装コーディネート

ここからは、撮影シーン別に、衣装とコーディネートの例をお伝えします。

100日記念でよく使われる背景×衣装例

  • 自宅のリビング+簡単な飾り付け
    • 祝い着+白いロンパース
    • 袴風ロンパース+ガーランドやタペストリー
  • スタジオのシンプル背景
    • 白やベージュの背景に、赤や桃色の着物で主役感を出す

赤ちゃんの機嫌の良い時間帯を選び、短時間で撮れるようにしておくと安心だと思います。

桃の節句らしさが出るセットと相性の良い色

  • 雛人形を背景にする場合
    • 衣装はくすみピンクや白地など、雛人形より少し控えめなトーン
  • 和室セットで撮る場合
    • 深い赤や古典柄で、行事らしさをしっかり出す

色の強弱をつけることで、写真全体がごちゃごちゃせず、主役が際立ちやすくなります。

兄弟・家族写真での色合わせ

家族写真や兄弟写真も残す場合は、全体の色数を3〜4色に絞ると、まとまりが出やすいです。

  • 赤ちゃん:赤や桃色の和装
  • ママ:淡いベージュ、グレージュ、薄いピンク
  • パパ:ネイビーやグレーのスーツやジャケット
  • 兄弟姉妹:赤ちゃんと同系色を避けたソフトな色

椿さんは、「全員が主役級の色を着るより、誰かが主役、誰かが引き立て役になるように配色を決めると、写真がぐっと洗練されて見える」と話していました。


7. 100日記念と桃の節句を一緒に楽しむスケジュール例

100日記念と桃の節句を、無理なく楽しむための流れも考えておきたいところです。

撮影・お祝いの流れ

一例としては、次のようなスケジュールです。

  1. 午前中:赤ちゃんの機嫌が良い時間に撮影
  2. お昼〜夕方:ご自宅や飲食店でお祝いのお食事
  3. 夜:衣装を脱がせて、いつもの服でゆっくり過ごす

100日記念のプレートやお食い初めセット、桃の節句の雛人形を同じ日のお祝いに取り入れると、「一日で二つのお祝いができた」という満足感も高いと思います。

お店に行かずに準備できる方法

まだ月齢が小さいうちは、外出だけでも一苦労です。
ネットレンタルを使えば、衣装を自宅まで届けてもらえますし、自宅でサイズや雰囲気をゆっくり確認することもできます。

撮影も、スタジオだけでなく「出張撮影」や「自宅フォト」などを選べば、移動の負担を減らすことができます。

衣装レンタルを入れるとスムーズな理由

  • 探す手間を減らせる(カテゴリーページで似たテイストの衣装を比較できる)
  • 小物まで一式そろったセットを選べる
  • 行事後のクリーニングや保管を考えなくていい

こういった点からも、「100日記念と桃の節句をまとめて準備したい」方には、ネットレンタルは相性が良いと感じます。


8. 【まとめ】女の子の100日記念・桃の節句衣装は“写真映え・着やすさ・安心感”で選ぶ

最後に、ポイントを整理します。

失敗しない選び方の要点

  • 100日記念と桃の節句は、意味も月齢も少し違う
  • 100日ごろは「負担の少ない祝い着やロンパース」、桃の節句は「被布や袴風」で成長を楽しむ
  • 色や柄は、雛人形や背景とのバランスで決めると写真映えしやすい
  • 家族写真も意識するなら、全体の色数を3〜4色に絞る

「赤ちゃんの着やすさ」「写真映え」「親御さんの安心感」、この3つのバランスで考えると、納得のいく衣装選びができると感じます。

レンタルを使うなら早めの準備が安心

ネットレンタルを利用する場合は、

  • レンタル期間・返却方法
  • セット内容・補償内容
  • 予約のタイミング

を早めに確認しておくことで、当日慌てずにすみます。
特に2〜3月は混み合うので、「衣装は早めに決めておいて、直前は赤ちゃんの体調管理に集中する」くらいのスケジュール感が理想だと思います。

衣装ラインナップを見る

この記事でイメージが少し具体的になったら、次のステップとして、

  • 女の子用の100日記念・初節句向けの衣装がまとまっているカテゴリーページ
  • 被布セット、袴風ロンパース、和装ドレスなどを比較できる一覧ページ

を見てみてください。

写真だけでは分かりにくいサイズ感や雰囲気も、説明文やセット内容を見比べることで、ぐっと選びやすくなると思います。
お子さまにとって一度きりの100日記念と初めての桃の節句が、ご家族にとっても特別な思い出になるよう、衣装選びの時間も楽しんでいただけたらうれしいです。

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