100日記念を家族・兄弟・姉妹で衣装を着て過ごす良さは?100日記念の家族・兄弟・姉妹での過ごし方は?

この記事を監修した人について

はじめまして。社員の椿さくらと申します。
京都の町家で育ち、祖母から茶道や着付け、和裁を学びながら、自然と和のしつらえや「ハレの日の装い」に親しんできました。大学では日本文化と比較文化を専攻し、留学生の方に着物の魅力をお伝えする活動もしていました。

自分自身も成人式で振袖を着たとき、その一日が人生の節目として心に深く刻まれた経験があります。「着物には、家族の想いや時間をそっと包み込む力がある」と感じ、それがきっかけでフォーマル衣装や記念日のコーディネートに携わるようになりました。

これまで多くのご家族の、100日記念やお宮参り、七五三などの衣装選びをお手伝いしてきました。初めての行事に不安を感じていた親御さまが、撮影の帰りには「やってよかったです」と笑顔になってくださる瞬間が、何よりうれしいと感じています。

私のモットーは、

  • 「心によりそう、和のおもてなし。」
  • 「あなたの特別な一日に、まごころを込めてお手伝いします。」

今日は、100日記念を「家族・兄弟・姉妹で衣装を揃えて過ごす良さ」や、「どんな過ごし方ができるのか」について、できるだけ具体的にお話ししていきたいと思います。


100日記念(お食い初め)とは?どんな日をどう過ごす?

100日記念は、生後100日前後に行うお祝いで、「お食い初め」と呼ばれる行事とセットで行われることが多いです。
「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、祝い膳を赤ちゃんの前に並べ、大人が食べさせるまねをする古くからの習わしです。

最近は、

  • 自宅で祝い膳を囲むご家庭
  • 飲食店やホテルのお祝いプランを利用するご家庭
  • 写真スタジオで記念撮影と一緒に行うご家庭

など、過ごし方のバリエーションが増えていると感じます。

私の京都の実家でも、100日にあたる日には祖母が赤飯を炊き、家族全員がきちんとした装いで赤ちゃんを囲んでいました。食卓を囲む姿を写真に残すと、その後何十年たっても「その日の空気感」までよみがえってきます。
だからこそ、今のご家族にも「写真で残す100日記念」をおすすめしたいと思っています。


なぜ家族・兄弟・姉妹で衣装を揃えると良いのか

写真の仕上がりに統一感と物語が生まれる

赤ちゃんだけが本格的な祝い着で、周りの家族が普段着のままだと、どうしても写真の中でちぐはぐな印象が残りやすいです。
一方で、家族・兄弟・姉妹で色味や雰囲気をそろえた衣装を選ぶと、一枚の写真の中に「家族の物語」が生まれると感じます。

赤ちゃんの祝い着に合わせて、兄弟やママ・パパの色をコーディネートしていくと、視線が自然と赤ちゃんに集まりつつ、全体にやわらかな流れができます。アルバムを開いたときの印象がぐっと上品になり、「この日のために準備をしてきたんだな」という温度感まで伝わる一枚になると思います。

上の子の「置いていかれた感」をやわらげられる

上の子がいるご家庭では、100日記念のご相談の際に、

  • 「赤ちゃんばかりかまって嫉妬しないか心配」
  • 「撮影中にぐずってしまいそう」

という不安をよくうかがいます。

そのときによくおすすめするのが、「上の子にもきちんとした衣装を用意してあげること」です。
兄弟・姉妹でお揃いテイストの衣装にしたり、色違いコーデにしたりすると、上の子は「自分もこのお祝いの主役のひとりなんだ」と自然に感じやすくなります。

「赤ちゃんだけかわいい服を着ている」という状況は、子どもにとっては意外と寂しさの原因になります。少しでもフォーマルな衣装を用意してあげることで、撮影拒否や極端なぐずりを防ぎやすくなると感じています。

将来見返したとき、家族の一体感がはっきり残る

100日記念の写真は、そのときは「かわいいね」で終わるかもしれません。
ただ、10年後、20年後に見返したときに、「当時の家族の関係性」や「どんな空気でこの日を迎えたか」が伝わってくるのが、家族で衣装を揃えた写真の良さだと思います。

ご相談の中でも、「自分が子どもの頃の写真を見返したら、親や祖父母がきちんとした服で一緒に写っていて、とてもうれしかった」というお話をよく聞きます。
赤ちゃんだけでなく、家族全員がちゃんと写っていることは、将来のお子さまにとって、大きな安心感や愛情の証になると感じます。


100日記念の過ごし方アイデア

ここからは、100日記念を家族・兄弟・姉妹でどのように過ごすか、具体的なシーン別にご紹介します。

自宅でゆったり過ごす100日記念

  • 自宅で祝い膳を用意する
  • 家族だけでのんびりと食事を楽しむ
  • セルフ撮影や、出張カメラマンに来てもらう

というスタイルです。
自宅は赤ちゃんや上の子がリラックスしやすく、移動の負担も少ないのが大きなメリットです。多少泣いてしまっても、すぐに寝かせたり、授乳したりしやすい点も安心だと思います。

この場合でも、衣装を整えておくと、普段のリビングがぐっと「ハレの日の空間」に変わります。背景となる場所を片づけておき、家族が並んで座れる場所を決めておくと、撮影もしやすいと思います。

写真スタジオでしっかり記念撮影

「きちんとした家族写真を残したい」という方には、写真スタジオでの撮影も人気です。

  • 照明や背景、小物が整っている
  • 家族写真・兄弟ショット・祖父母との集合写真など、パターンを分けて撮れる
  • プロのカメラマンが一番良い表情を引き出してくれる

といったメリットがあります。

衣装もフォーマルに揃えやすく、兄弟用やママのフォーマル服までトータルで考えやすいです。スタジオ撮影の後に、そのまま食事会へ向かうご家族も多いので、動きやすさも考えた衣装選びが大切だと思います。

天気が良ければロケーション撮影も素敵

暖かい季節であれば、

  • 神社やお寺
  • 公園
  • 海辺や緑の多い場所

などでのロケーション撮影も、とても雰囲気が出ます。
自然光の中で、赤ちゃんや兄弟がふと見せる表情を残せるのが魅力です。

ただ、移動時間が長くなると赤ちゃんや上の子の負担も大きくなるので、

  • 自宅からあまり遠くない場所を選ぶ
  • 気温や天候を事前にチェックする
  • 短時間でさっと撮影を終えられるように段取りする

といった工夫が必要だと思います。

100日記念は、かしこまった写真だけでなく、「泣いてしまった顔」「兄弟でじゃれ合っている瞬間」も含めて残していただきたい行事です。少し余裕を持ってスケジュールを組んでおくと、そうした自然な表情も撮りやすくなると感じています。


家族構成別・兄弟姉妹の衣装コーデ例

ここからは、よくご相談をいただく家族構成ごとに、具体的なコーディネートのイメージをご紹介します。

兄(3歳)+赤ちゃんの場合

動き盛りの3歳さんには、

  • 袴風ロンパース
  • セミフォーマルなセットアップ
  • シャツ+ベスト+ハーフパンツ

など、動きやすさと見た目のバランスが取れた衣装がおすすめです。

赤ちゃんが白地に鶴や松竹梅の柄の祝い着を着る場合、お兄ちゃんは紺や深緑など、落ち着いた色を選ぶと全体がきれいにまとまりやすいです。祝い着の柄の中から一色を拾うように意識すると、リンクコーデが作りやすいと思います。

姉(5歳)+赤ちゃんの場合

5歳くらいのお姉ちゃんは、「自分もかわいい服を着たい」という気持ちがとても強い時期です。

  • 和テイストの被布風コーデ
  • レースやチュールを使ったワンピース・ドレス
  • 落ち着いた色のワンピースに、リボンやヘアアクセサリーで華やかさをプラス

といったスタイルが人気です。

このとき、お姉ちゃんの柄をあまりに華やかにしすぎると、主役である赤ちゃんの祝い着と視線が競ってしまうことがあります。色味を少しトーンダウンする、面積の大きな柄を控えるなど、バランスを意識すると良いと思います。

兄弟・姉妹が2人以上いる場合

兄弟姉妹が2人以上いる場合は、

  • 全員を同じテイスト(カジュアルフォーマル、和テイストなど)でそろえる
  • それぞれに「しっかり者」「元気担当」「やさしいお姉さん」といったイメージカラーを持たせる

という2つの考え方があります。

たとえば、赤ちゃんが白地に鶴の柄の祝い着なら、

  • お兄ちゃんは紺や深緑
  • お姉ちゃんは淡い桜色
  • もう一人の兄弟はグレーやベージュ

というように、同じ和の世界観の中で少しずつトーンや役割を変えてあげると、写真がとても上品にまとまると感じます。


衣装選びのポイント(赤ちゃん・兄弟・ママ・パパ)

赤ちゃんの祝い着・産着のポイント

赤ちゃんの祝い着や産着を選ぶときは、

  • 柄に込められた願い(鶴=長寿、亀=健康、松竹梅=繁栄、兜=強くたくましく など)
  • 赤ちゃんの肌色に合う色味
  • 写真にしたときに顔まわりが明るく見えるか

といった点を意識すると良いと思います。

白・クリーム・淡い色の地に、はっきりとした柄が入っているものは、赤ちゃんの表情が引き立ちやすく、写真映えもしやすい印象があります。

兄弟・姉妹の衣装選びのポイント

兄弟・姉妹の衣装では、

  • 主役の赤ちゃんに寄り添う色を選ぶ
  • 動きやすさ、着心地の良さを優先する
  • 自分で脱ぎ着しにくい仕様を避ける

といった点が大切です。

特に小さなお子さまは、窮屈な服や肌触りの悪い素材だと、それだけで機嫌が悪くなってしまうことがあります。フォーマル感は保ちつつも、柔らかい素材やゴム仕様など、ストレスの少ないデザインを選んであげると安心だと思います。

ママ・パパの衣装選びのポイント

ママの衣装は、赤ちゃんの祝い着と「喧嘩しない色」を意識するとまとまりやすいです。

  • ベージュ
  • 淡いグレー
  • くすみピンク
  • クリーム系

など、やわらかいトーンでまとめると、赤ちゃんの華やかな柄を引き立てつつ、写真全体も優しい印象になります。

パパは、全体を引き締める役割として、

  • ネイビー
  • チャコールグレー
  • ブラック

といったダークカラーのスーツやジャケットスタイルがおすすめです。ネクタイやポケットチーフで、赤ちゃんの衣装の色を少し拾うと、さりげないリンクコーデになります。


当日の段取りと、よくある失敗・トラブル事例

よくある失敗

100日記念のご相談で、よくうかがうのはこんな声です。

  • 上の子の機嫌が最後までもたなかった
  • 授乳・ミルクのタイミングと撮影が重なってしまった
  • 大人の準備に時間がかかりすぎて、赤ちゃんの機嫌の良い時間を逃してしまった

特に初めてのお子さまの100日記念では、「どれくらい時間がかかるのか」が想像しづらいので、どうしても詰め込みがちになってしまうように感じます。

失敗しないためのコツ

私がお伝えしているのは、次のようなポイントです。

  • 兄弟の着替えはできるだけ撮影直前にする
    → 早く着せすぎると、暑さや窮屈さでぐずりやすくなります。
  • 赤ちゃんの機嫌の良い時間帯(午前中など)に撮影を合わせる
    → 生活リズムが見えてきたら、それに合わせてスケジュールを組むと安心です。
  • 大人の支度は可能な限り前倒しで済ませる
    → メイクやヘアセットに予想以上に時間がかかることも多いので、余裕を持って準備するのがおすすめです。

実際のご相談でも、「もっと早く段取りを聞いておけばよかったです」というお声をよくうかがいます。撮影前に5分だけでも、当日の流れを家族で共有しておくと、当日のバタバタ感がぐっと減ると感じています。


衣装の準備方法|購入とレンタルの使い分け

購入する場合のポイント

購入の良さは、

  • 手元に思い出として残せる
  • きょうだいでのお下がりや、将来の記念品として活用できる

といった点です。

一方で、

  • 保管スペースが必要になる
  • 使う機会に対して費用が高くつくことがある

という側面もあります。

特に家族・兄弟全員分のフォーマル衣装を購入でそろえようとすると、予算が大きくなりやすい点は意識しておきたいところだと思います。

レンタルを活用する場合のポイント

レンタルの良さは、

  • 必要なときだけ利用できる
  • 購入するよりも費用を抑えやすい
  • 普段はなかなか選ばないようなデザインにもチャレンジしやすい

といった点です。

最近は、赤ちゃんの祝い着だけでなく、兄弟用のフォーマル服やママ向けのセレモニースーツまで、まとめて借りるご家庭も増えていると感じます。
ネットレンタルのサイトでは、赤ちゃんの祝い着カテゴリー、兄弟フォーマルカテゴリー、ママ用フォーマルウェアカテゴリーなどが分かれていることが多いので、年齢や雰囲気に合わせて衣装を一覧で比較しやすいと思います。

家族・兄弟全員分の衣装をそろえたい場合には、

  • 赤ちゃんの祝い着
  • 兄弟・姉妹のフォーマル
  • ママ・パパのセレモニースタイル

を同じテイストでそろえやすいネットレンタルのカテゴリーページを上手に活用していただくと、イメージがぐっと固まりやすくなると思います。


まとめ|家族で衣装を揃えた100日記念は、未来の自分たちへの贈り物

100日記念は、「赤ちゃんが初めて迎える、家族の大きな節目の一つ」です。
その一日を、家族・兄弟・姉妹で衣装を揃えて迎えることは、決して特別贅沢なことだけではなく、「家族の愛情を形に残すためのひとつの方法」だと思います。

  • 写真の統一感が生まれること
  • 兄弟・姉妹も一緒に主役になれること
  • 将来見返したときに、家族の一体感がはっきり伝わること

こうした良さがあるからこそ、私は「せっかくなら、家族で衣装をそろえてみませんか」とお伝えしたいと思っています。

100日記念のお写真は、そのときは「可愛いね」で終わるかもしれません。
でも、10年後、20年後に見返したとき、ご家族がどんな気持ちでこの日を迎えたのかまで、静かに語ってくれる一枚になるはずです。

これから衣装を選ばれる方は、赤ちゃんの祝い着だけでなく、兄弟・姉妹やママ・パパの衣装も一緒にイメージしながら、ネットレンタルのカテゴリーページなどで、家族にぴったりのコーディネートを探してみてください。
今の「まごころ」が、そのまま未来のご家族への贈り物になると信じています。

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